20年以上前のさよなら南街会館ラストショーのお話を少し。
大阪ミナミの玄関口難波と言えば高島屋。そして、その高島屋の向かいに有ったのが東宝系の劇場南街会館です。中は南街東宝と南街劇場となっていて、当時関西で最大のスクリーン(下の暗い写真で分かりにくいですが人の大きさと比べてください)と2階客席の特別席と、色々と豪華で凄い劇場だったのです。
子供の頃から映画が好きだった私は、SF洋画やゴジラ、ドラえもんを何度となくこの劇場で観ました。勿論子供の頃はこの劇場の凄さなど分かる事はなかったのですが、社会人になって度々行くとこの劇場の独特雰囲気がとても心地よかった事を覚えています。当時シネコンが出始めた頃で設備を考えると劣っていたかもしれませんが、コンパクトなシネコンでは無く大きな劇場、大きなスクリーンでの感動は他では味わえないものでした。
この最終日は2日間にわたって名作の上映やオールナイト、深夜には当時どっぷりハマっていたサイキック青年団のイベントと、どれを観たらええんや!?と言いたくなるほどのラインナップになっていました。そして当日には予定を詰めれるだけ詰めて一本でも多く観るべく頑張りましたが、流石にオールナイト明けの朝は起きれませんでした(涙)
当時よりも簡単に映画を観れる時代ですが、今一度気合いを入れた服を着て映画を楽しんでみてもいいんでは無いでしょうか。最後の写真は2日目終了後に劇場入り口で行われた挨拶の時の一枚です。